BLOG 備中屋長左衛門

• 2021.04.02

  【渋谷/和食/焼き鳥/炭火焼/備中屋長左衛門】せせり

  備中屋でおススメしているメニュー、焼き鳥。その中に「せせり」があります。
  「せせり」と聞いて、あまりなじみがない方もいると思いますが、それもそのはず、あまりお目にかかれない貴重な部位なのです。
  
  「せせり」とは鶏の首の後ろ側にあるお肉。姿勢を保つ大切な役割を果たしています。
  首の骨に沿って包丁を動かし、肉を“せせりとる”ことから「せせり」と呼ばれるように、細い筋肉のため、1羽の鶏から少ししかとれません。それでも人気があるのは、その絶品な味わい。首の肉は、鶏がしょっちゅう首を動かしているため、運動量も多く、身が引き締まっていて弾力があります。そのため、さっぱりしているのにほどよい脂身、噛めば噛むほど感じられる旨味、プリッとジューシーで濃厚な味わいになるのです。
  
  ちなみに、鶏が首をよく動かす理由は、広範囲を見渡して素早く外敵を発見するため。鶏の目は頭の両側についており、人間のように眼球を動かすことも出来ないため、歩くときに首を前後に振ることで、距離感を掴むそうです。
  「せせり」は弱点を補う、生き抜くための大切で貴重な部位でした。だからこそ、炭火で新鮮な状態を美味しく召し上がって頂きたいと思っています。
  
  焼き鳥とは、古来より山野で得た獲物を食べる際に、調理器具を使わず素早く食べられるので愛されてきました。これは、気軽なちょい飲みにも最適です。
  備中屋長左衛門での焼き鳥の時間、希少価値の「せせり」を、お酒と一緒にどうぞお楽しみください。

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